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CNBCの報道によると、米国西海岸沿いの港は、港湾管理者との交渉が不調に終わった労働者の無断欠席により閉鎖に直面しているという。米国で最も混雑する港の一つであるオークランド港は、港湾労働者不足のため金曜朝に操業を停止し、作業停止は少なくとも土曜まで続く見通しだ。内部関係者はＣＮＢＣに対し、労働力不足の中での賃金交渉を巡る抗議活動により、営業停止は西海岸全域に波及する可能性があると語った。

オークランド港の広報担当ロバート・ベルナルド氏は、「金曜日の早番までに、オークランド港の2大海上ターミナル、SSAターミナルとTraPacはすでに閉鎖されていた」と述べた。正式なストライキではないが、出勤を拒否した労働者らの行動により、西海岸の他の港の操業に混乱が生じることが予想される。

報道によると、フェニックス・マリンターミナルやAPLターミナル、ヒューニーメ港など、ロサンゼルスの港ハブも業務を停止した。現時点でも状況は不安定で、ロサンゼルスではトラック運転手が断られる事態が続いている。

契約交渉で高まる労使の緊張

労働者を代表する労働組合である国際港湾・倉庫労働組合（ILWU）は6月2日、海運業者とターミナル運営者の行為を批判する痛烈な声明を発表した。交渉においてこれらの航空会社と運航会社を代表する太平洋海事協会（PMA）はツイッターで報復し、ILWUが「協調的な」ストライキ行動を通じて南カリフォルニアからワシントンまでの複数の港にわたる運航を妨害していると非難した。

南カリフォルニアの労働者約1万2000人を代表するILWUローカル13は、海運会社とターミナル運営会社が「労働者の健康と安全の基本的要件を無視している」として厳しく批判した。声明では紛争の詳細については触れられていない。また、パンデミック中に運送業者や運航業者が得た棚ぼた的な利益が「港湾労働者とその家族に多大な犠牲を強いた」ことも強調した。

2022年5月10日に始まったILWUとPMAの間の交渉は、西海岸の29の港にわたる2万2000人以上の港湾労働者を対象とする合意に達するために進行中である。以前の契約は 2022 年 7 月 1 日に期限切れとなりました。

一方、港湾管理者を代表するPMAは、ロサンゼルスとロングビーチのいくつかのターミナルで事実上操業を停止し、さらには北のシアトルまでの操業にまで影響を及ぼした「組織的で破壊的な」ストライキ行為を行ったとして組合を非難した。しかし、ILWUの声明は、港湾労働者は依然として勤務しており、貨物輸送は継続していることを示唆している。

ロングビーチ港のマリオ・コルデロ事務局長は、同港のコンテナターミナルは引き続き営業していると安心させた。 「ロングビーチ港のすべてのコンテナターミナルは開いています。私たちは終末期の活動を監視しながら、PMAとILWUに対し、公正な合意に達するために誠意を持って交渉を続けるよう強く求めます。」

ＩＬＷＵの声明は賃金については具体的に言及しなかったが、健康と安全を含む「基本的要件」や、海運会社とターミナル運営会社が過去２年間に得た５０００億ドルの利益には言及した。

ＩＬＷＵのウィリー・アダムズ会長は「交渉決裂の報道はすべて誤りだ」と述べた。 「私たちは懸命に取り組んでいますが、西海岸の港湾労働者がパンデミックの間も経済を動かし続け、命をかけて働いていたことを理解することが重要です。海運業界に記録的な利益をもたらしたILWU会員の英雄的な努力と個人的犠牲を認識しない経済対策は受け入れられない。」

オークランド港で最後に業務が停止されたのは11月初旬で、その時は数百人の職員が賃金紛争を理由に辞職した。コンテナターミナルの運営が停止されれば、ドミノ現象が起こり、貨物の積み下ろしをするトラック運転手に影響が出るのは必至だ。

オークランド港のターミナルには毎日2,100台以上のトラックが通過するが、労働力不足のため、土曜日までにトラックが通過しなくなることが予想されている。